私には医師としての師匠がおります。現在、大阪大学国際医工情報センター栄養ディバイス未来医工共同研究部門 教授 井上 善文先生です。私が医者になって3年目からのお付き合いなので、22年余のお付き合いということになります。”不肖の一番弟子”です。
井上先生には、医師として取り組む姿勢、手術の技術、学会発表の仕方、論文の書き方などなど、医師として必要なことをすべて学びました。とにかくいつも論文を書き、いつも何かしらのアイデアを思い描いている先生です。
不肖の一番弟子は、結局井上先生を越える大きな仕事をすることなく、開業して、臨床研究や手術から離れることになりましたが、今もつながりがあります。
井上先生は栄養領域のエキスパートです。口から食べられない人に点滴から充分な栄養を入れる完全静脈栄養、腸管を使って栄養投与する経腸栄養、それがきちんとできていないと、今も熱く活動されています。新しく2つの研究会を立ち上げて、栄養管理のできる人材育成に注力されています。
そんな忙しい中、10月の終わりにこちらに来て、イサギ釣りを楽しみました。海は荒れて、参加者9人中5人が船酔いで活動停止になる中、もくもくと釣って、釣果は上々。井上先生は、実は愛媛の漁師のせがれです。船酔いどこ吹く風でした。
釣りの後は、私のクリニックに寄って、実際に見ていただきました。受付にある上品な置時計と、リカバリーにかかった穂高岳の油絵は、先生の開業祝です。
井上先生は、「ゼン先生の栄養管理講座」というブログを持っています。先日アップされたばかりの記事に、私が登場して、クリニックの宣伝もしていただいていました。
曰く、「非常によく考えて建てたクリニックです。肛門外科としては和歌山県ではNo.1と思います」と、エライ持ち上げようです。
何年たっても、いくつになっても、師匠がいるというのは有難いだなと、つくづく思いました。
記事の全文は、
http://handai.chicappa.jp/handai-eiyoikogaku.jp/wp-content/uploads/2016/11/2016-11-08.pdf
ですので、興味のある方は、ご覧になってください。
2番目の写真の一番右が井上教授、その隣が私です。
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