約2か月にわたって紀伊民報に掲載された「イボ痔が治れば世界が変わる!」は11月10日号で第8回目が掲載され、終了しました。
できるだけ専門用語を避けて、わかりやすく書いたつもりです。なかなかまとまって痔核についてのこれだけのボリュームのものを読む機会はないと思うので、興味を持って読んでいただいた方々には何かの助けになったのではないでしょうか。
このクリニックは12月がきて、開業3年を迎えます。肛門手術はコンスタントに行っていますが、肛門の病気は誤解が氾濫しているなと感じてきました。こんなにありふれた病気なのに、実は正しく理解されていない、勝手に正常な肛門を病気にしている、痔核と裂肛の違いのこともよくわかっていない、…。
肛門疾患のなかでも最も多い痔核について、皆さんによく知ってもらえる方法はないかと考えているうちに、紀伊民報さんに相談することにしました。今回の連載を快諾して頂いたことに深く感謝致します。
イボ痔は死んでしまう病気ではありません。ですが、放置すると死ぬまで続く病気です。
ALTA注射の出現で、すべての痔核ではありませんが、内痔核の患者さんの負担が大きくない方法で問題を解決できるようになっています。まず、この現実を知って頂けたのではないでしょうか。
あとは一歩目を踏み出す勇気だけですね。
来院いただいた方の期待の添えるように、これからも努力していきたいと思います。