今から12月が来るのが憂鬱です。
原因はみなさんもご存じのコロナとインフルの区別がつかないこと……。あー、いやだ、いやだ。絶対熱を出す人はたくさんいるはずですからね。
とまぁ、愚痴っていても仕方ないので、いろんな取組をしています。
①受付前のビニールシート
自分で作りましたが、結構よくできました。
こんなので何か効果があるのかと思っていますが、うちのスタッフを守らないければ。
遮断している感じがあまり好きじゃありませんがね。
②HEPAフィルター付き空気清浄機
ウイルスをトラップするフィルターです。その後ろに紫外線ランプがあって、ウイルスを殺菌します。
結構高い代物です。
今は待合に置いていますが、密閉空間でないと十分にその効果を発揮しないため、発熱者用に別経路で診察を始めるとそちらへ移動させます。
こんなものよりもずっと重要なのは、待合室の混雑緩和と換気です。それとマスク着用に手指のアルコール消毒です。帰宅後のうがいも大切ですね。
③キャッシュレス決済の導入
AirPAYを導入します。現在準備中で、間もなく開始の予定です。
皆さんコロナが心配で、発熱者が増えてくると、いろんな人の触ったお金は嫌ですよね。なんと、手数料が3％強取られるんですが、そんなことも言ってられません。
院内Wi-Fi環境も整備したので、発熱者の方には駐車場の自動車で決済してもらおうと考えています。感染対策の一つです。うちの事務スタッフも守れます。
④オンライン診療
発熱者が増えてくると、医療機関に受診するのはイヤですよね。春先の非常事態宣言のあと、この田辺でも受診抑制が見られました。この冬発熱者が増えてきたら、クリニックに行くのが怖いので服薬を止めてしまうなんてこともあり得ます。
スマホはみんな持っている時代です。実際に顔を見ながらの対面診療に取って代わるものではありませんが、オンライン診療はそれを補ってくれる方法と思います。
スマホで予約を取るので、待ち時間が減ります（ゼロにはなりませんが…）。わざわざ来なくてもよいので、交通費やガソリン代もかかりません。
ただし、誰でもというわけにはいきません。病状が不安定な方や、肛門疾患のように診察してみないとわからないケースには向きません。
検査結果だけ聞きに来られる方や病状の安定した慢性疾患の方などが、よい対象と思います。
現在、準備中です。10月には始められるように進めています。
⑤Web問診：SymView
スマホで来院前に問診を済ませてしまう‥‥、スムーズに受診につなげられます。待ち時間も減らせられると考えます。紙問診からの電子カルテへの入力がなくなると、スタッフは患者様に向けての仕事に集中できます。
契約は済ませて、準備中です。ただ、メーカーの引き合いがすごいらしく、まだ担当者と打ち合わせができていません。10月初めに初回打ち合わせが決まっています。
冬が来るまでに導入できればいいと思います。
⑥その他の取り組み
うちの特徴は初診患者が多いことです。特に肛門関連や内視鏡関連です。
なぜか、初診が集中するのも特徴です。昨日の午前診は初診ゼロだったのに、今日は8人、予約再診も多くて、合間に胃カメラ2件やって…、私のキャパ越えてますー、ピクピクしながら働いています。
上記の準備が済めば、次はWeb予約の導入でしょうか。待ち人数を見て、「あしたにしようか」となると、初診の集中が緩和できるかもしれません。
あとは、内視鏡の説明をパワーポイント動画で作って、DVDプレーヤーで見てもらえるようにすれば、患者さんの待ち時間も減らせるかなと企んでいます。それをホームページに張り付けておけば、受診前に説明が聞けて、患者様に何か聞きたいことあってもあらかじめ準備できますね。そんなことも企んでいます。
去年の9月、普通に旅行して、普通に宴会して、普通に都会に行っていましたね。こんなことになるなんて…‥、皆さん思っていますね。
でも、恨み言を繰り返してもなにもうまれないし、克服もできません。冬は来ますし、インフルエンザも流行します。
その状況で何ができるのか、試されているように感じています。こんなことでもなければ、AirPAY導入も、オンライン診療も、Web問診もやってみようと思っていなかったはずです。こんな時だからこそ、いろんなチャレンジができています。
あと3年で還暦です。10年後であればあきらめています。
でも今なら、いえ、今だからこそ、患者様を守り、スタッフを守り、前へ進んでいける努力を、できる限り、思いつく限り、できるのだと信じます。
60前のオヤジですが、もう少し頑張って走ります。