ふじたクリニックでは、
こんな診療をしています。
便秘の診療
たくさんの方々が、実は、便秘に悩んでおられます。特に、ご高齢になると腹筋が弱くなり、強い腹圧がかけられなくなるので、なおさら便秘になりやすくなります。
ところが、一般の方々の高い関心に比べて、医療者側の姿勢はあまり熱心とはいえないのが現状です。
便秘自体もつらいものですが、便秘が続くと、痔核や裂肛、粘膜脱などの肛門の病変ができやすくなります。せっかく手術をしても、便秘がよくならないと再発の原因になります。
また、大腸がんや直腸瘤、過敏性腸炎などの病気が隠れていることもあります。
生活習慣や食事内容の改善、運動が重要なことは良く知られていますが、それでも便秘が解消しない場合、お薬による排便のコントロールが必要です。
ふじたクリニックでは、従来の緩下剤に加えて、最近発売された新薬、漢方薬を用いた排便のコントロールをしていきます。
長年便秘にお悩みの方、一度ご相談にこられてはいかがでしょうか。
まずは生活習慣を見直すことから始めましょう
ヒトの身体は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスで成り立っています。
排便は、この副交感神経と呼ばれる自律神経で支配されています。リラックスした状態でないと、腸管は動いてくれず、便意を催しません。
薬の治療の前に、生活習慣を見直して、排便が起きやすい身体の環境を整えましょう。
朝起きたら、まず水分をしっかり取りましょう。
朝起きて、水分などが胃に入ると、胃結腸反射が起こり、ようやく大腸が動き始めます。まず、しっかりと水分を取りましょう。
早めに朝起きて、食事をとったら、リラックス時間をとらないと便意を催しません。朝食を抜いたり、慌てて食べてそのまま急いで出勤したりする生活スタイルをしていると、本来からだが持っている排便のリズムがなくなってしまいます。朝のゆったりした時間が大切です。
水溶性のセンイ質の多いものを食べましょう。
しっかり野菜を採ることが大切なことは皆さんご存知と思いますが、ヒトは野菜のセンイ質であるセルロースを分解する酵素をもっていません。野菜ばかり食べ過ぎると便の量が多くなって、逆に便秘がひどくなることがあります。
それに対して、豆類、海藻類などの水溶性のセンイ質は、便を多くすることなく、便秘を改善させるのに効果的な食べ物です。
これらをバランスよく食べることが大切です。
ストレスは便秘の大敵、適度な運動などでリラックスする時間を作りましょう。
旅先で枕が変わると便秘になりやすい、環境の変化などストレスは便秘の大敵です。これは自律神経のうち、交感神経が強くなり、その代わりに排便に関係した副交感神経が押さえられるためです。不眠や仕事上などのイライラも、排便を抑えるように働きます。
現代人でストレスのないヒトはいませんが、適度な運動などを行い、息抜きの機会を作って、精神的にリラックスして副交感神経がうまく働くような環境を作ることが大切です。
生活習慣や食生活を見なしても便秘が良くならないときには…
薬を使って排便のコントロールをすることになります。
重要なことは、センナ成分の下剤(刺激性下剤)は常用しないことです。常用すると徐々に効果が低くなり、服薬を多くしないと排便しなくなります。出ないときに時々服用するのが正しい使い方です。
一般的には、酸化マグネシウムを使用することが多いですが、便は軟らかくなっても排便回数が増えたり、残った感じがあってスッキリしない場合があります。
そのほか、アミティーザ®という薬が有効な場合もあります。時にムカムカを訴える方がいるので注意が必要です。
2017年3月からリンゼス®という新薬も登場しました。
実は、漢方薬の方が様々なラインアップが揃っているかもしれません。身体の体格、冷え症かどうか、胃腸は弱いかなどを見極めて、通常は身体の弱い人向けの漢方薬から処方していきます。麻子仁丸、潤腸湯、桂枝加芍薬甘草湯、大黄甘草等、桃核承気湯など、それぞれの特長を考えて、患者様に応じた処方をします。
コロコロ便でいくらいきんでも排便しづらい方に対する麻子仁丸は、年齢を問わず効果的で、当クリニックでの便秘治療で頻用している処方です。
ご自分にあった治療薬を探してみませんか?
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